2012年3月20日火曜日

草食動物は草ばかり食べていて筋肉はどうやって作られるのでしょう。

草食動物は草ばかり食べていて筋肉はどうやって作られるのでしょう。

また肉食動物も肉ばかり食べていて、ビタミン不足や便秘にはならないのでしょうか。

人間の場合「栄養のバランスが大事」と言われているそのことが他の哺乳動物には当てはまらない、その理由とはいったい何なのでしょうか。

分かりやすいご回答を、どうぞよろしくお願いします。







肉食動物がビタミン不足になることはないです。

彼らのエサは「動物」で、そのエサも生前は自分が生きるために

必要な栄養を摂取していたわけですから、

エサの肉、内臓、血、脂肪、全てを生のままで食べれば

ビタミンを含めた全栄養をフォローできるわけです。



植物は、動物の体と比べてタンパク質の含有が少ない上に

(ないわけではないので、筋肉を作るのは問題なくできます)

丈夫で消化し難い細胞壁を持っているので、それに対応した

摂取システムが必要です。それを持っているのが草食動物です。

例えば、

・穀物など、消化しやすいところだけ狙って食べる(雑食動物など)

・自分で植物の細胞壁を消化して栄養にできる能力がある(貝類)

・胃や腸内にに飼っているバクテリアに消化させて吸収する(多くの草食哺乳類)

・吸収効率は低いけど、とにかくたくさん食べてがんばる(虫類、パンダなど)

といったところです。



人などの雑食動物は、基本は植物の食べやすいところだけを食べて、

例えば穀物から炭水化物を、実や葉や根からビタミンを摂取します。

で、同時に肉も食べてタンパク質を効率よく摂取しているというところでしょうか。

なお、人間は、動物や魚を食べるときに寄生虫や腐敗菌が怖いですし、

おいしく食べる工夫として、内臓を避けたり、加熱したりします。

よって、肉からのビタミン摂取効率は激減します。



ボートで遭難した人が、釣った魚だけを生で丸ごと食べ続けて

かなり長い漂流期間を生き抜いたという話がありますし、

逆に「ビーガン」(乳製品や蜂蜜も含め、動物由来のものは食べないベジタリアン)

として生活している人もいるのですから、

栄養をしっかりと考慮したうえでなら人間も肉食のみ、菜食のみで

栄養失調にならずに生きていけるということでしょうね。

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